飲み会を断って帰ってきた夜だった。同期のアヤが「ユウも来なよ〜」って言ってくれたけど、正直もう人間と喋る体力が残ってなかった。上司のタナカ課長が今日も「この資料、前にも言ったよね?」を3回繰り返してきて、私の精神ゲージはとっくにゼロを割っている。風呂に入って、髪も乾かさないままベッドに倒れ込んで、惰性でスマホを開いた。そこで目に飛び込んできたのが、このとんでもないタイトルだった。
『異世界クラス召喚されたらR1○のスキルを獲得したので、○りたい放題させてもらいます!』。……いや、長い。タイトル長い。そして伏字の圧がすごい。○の部分がもう隠せてないんよ。でもさ、こういうの、疲れた夜に限ってめちゃくちゃ気になるんだよね。「いやいやいや、さすがにこれは……」とか思いながら表紙をタップした時点で、私の負けだった。
結論から言うと、気づいたら1時間以上読んでた。明日も仕事なのに。髪も濡れたままなのに。なんならタオルが枕から落ちて布団が湿ってるのに。……もう知らない。今日くらい好きに生きさせてくれ。
今日のユウのため息 ── 給料日前の金欠 ──

…まあ、愚痴はこのへんにして。今日の本題いくわ。
作品情報 ── 異世界クラス召喚されたらR1○のスキルを獲得したので、○りたい放題させてもらいます!

| 作品名 | 異世界クラス召喚されたらR1○のスキルを獲得したので、○りたい放題させてもらいます! |
|---|---|
| 作者 | 仁堂ジョー, ひろのあきとみ |
| シリーズ | 異世界クラス召喚されたらR1○のスキルを獲得したので、○りたい放題させてもらいます! |
| ジャンル | バトル・アクション, 異世界系, ファンタジー |
要するにこういう話。クラスまるごと異世界に召喚されて、魔王と戦うために各自スキルを授かるんだけど、主人公の影山崇が手に入れたのが【世界の変容(R18)】とかいう、名前からしてヤバすぎるスキル。なにそれ。会社で声に出して読めないやつじゃん。
このスキルがまたとんでもなくて、対象を「攻略」するとスキルをコピーできて、しかも時間を巻き戻せるらしい。いわゆるギャルゲーのシステムを異世界バトルに持ち込んだ感じ。攻略対象は女の子。……うん、つまり「魔王を倒すためにはヒロインを落とさなきゃいけない」という、大義名分付きのハーレムものってことだ。
一言でまとめると、「普通の男子高校生が異世界で、エロゲ的スキルを使って女の子を攻略しまくりながら魔王に挑む王道ハーレムファンタジー」。……私、30代独身女なんだけど、なんでこれ読んでハマってるんだろうね。自分でもよくわからない。
見どころ①:「ギャルゲー×異世界」って、設定の時点で勝ちでしょこれ
まず設定が天才。いや、バカ(褒めてる)。ギャルゲーのシステムをそのまま異世界の戦闘スキルにしちゃうっていう発想、どこから出てくるの。しかも「攻略するとスキルコピーできる」って、ゲーム好きな人間にはたまらない仕組みだと思う。ヒロインを口説く→新しい力が手に入る→また次の攻略へ、っていうループ構造がもう完全にゲーム的な快感なんだよね。
さらに「時間を巻き戻せる」っていうのがまた良い。あらすじを読む限り、セーブ&ロード的な使い方ができるってことでしょ。これ、失敗しても何度でもやり直せるってことじゃん。……私の人生にもこのスキルください。今朝タナカ課長に「あ、はい、すみません」って言った場面をロードし直して「いえ、前にはおっしゃってませんが?」って言い返したい。巻き戻したい場面が多すぎて、ポイントがいくつあっても足りないわ。
クラスまるごと召喚っていうのも個人的に好きなパターン。一人で転生するのと違って、クラスメイトとの人間関係がそのまま異世界に持ち込まれるから、味方になるやつもいれば敵に回るやつもいそうで、そこのドラマが気になる。あらすじからはそこまで読み取れないけど、この手のジャンルだと「現実ではスクールカースト下位だった主人公が異世界では最強」みたいな展開が定番だし、そういう逆転劇があるなら最高に気持ちいいはず。
「大義名分のもと」って表現がまたズルい。要は「世界を救うためだから仕方ないよね?」っていうエクスキューズ付きでヒロインを口説きまくるわけでしょ。いやもう、清々しいまでの開き直り。でもこういう振り切った設定のほうが、読んでて気持ちいいんだよね。中途半端に言い訳するより、堂々と「ハーレムです!」って宣言してくれたほうが安心して読める。
見どころ②:影山崇、お前の図太さを分けてくれ
主人公の影山崇。あらすじの時点で「これってつまりギャルゲー!? しかもエロいやつ!」って叫んでるあたり、なんというか……順応性が高すぎる。異世界に飛ばされてR18のスキルを授かって、普通パニックにならない? でもすぐ状況を理解して「よし、攻略するか」ってなれるこの図太さ、正直うらやましい。私なんて新しいExcelのフォーマットが変わっただけで半日フリーズするのに。
この手のハーレムものの主人公って、「鈍感系」か「積極系」かで大きく分かれると思うんだけど、タイトルとあらすじから察するに影山くんは後者寄りっぽい。自分のスキルの本質を理解した上で、ちゃんと攻略しにいくタイプ。こういう主人公のほうが読んでてストレスがない。「いや、お前いい加減気づけよ!」ってスマホに向かってツッコむ必要がないから。仕事で疲れた後にストレスフリーで読めるの、大事。
ヒロインたちについてはまだ具体的にはわからないけど、「次々と女の子を攻略していく」ってことは、色んなタイプの子が出てくるんだろうなと。王道ファンタジーなら、騎士系とか魔法使い系とか、エルフ系とか。攻略するたびにスキルがコピーされるってことは、各ヒロインがそれぞれ固有の能力を持ってるわけで、「この子を攻略するとこのスキルが手に入る」っていう、ポケモン的な収集欲も刺激される。
あと、クラス召喚ってことはクラスメイトの中に嫌なやつも絶対いるでしょ。現実で偉そうにしてたやつが異世界でも調子に乗ってるとか、そういう展開がこのジャンルの定番だし。私の職場にも「お前こそ異世界に飛ばされろ」って人間が何人かいるから、そういうキャラが痛い目見る展開があるなら……いや、あってほしい。頼む。
見どころ③:背徳感込みの爽快感、これが深夜のご褒美
この作品、ジャンルとしてはバトル・アクションに分類されてるけど、正直一番の魅力は「全部ひっくるめた爽快感」だと思う。スキルコピーでどんどん強くなっていく無双感、ヒロインを攻略していく達成感、時間を巻き戻して最適解を探るゲーム的な楽しさ。これらが全部一つのスキルに詰まってるの、コスパがすごい。一粒で三度おいしいどころの話じゃない。
しかも「R18」っていうフレーバーが付いてるから、読んでるこっちにもちょっとした背徳感があるんだよね。いい大人が深夜にベッドでこれ読んでるっていう、この後ろめたさ込みの快感。誰にも見せられないスマホの画面。……でもさ、こういう「人に言えない楽しみ」が一番の贅沢なんだよ、大人になると。昼間はExcelとにらめっこして、「お疲れ様です」を100回くらい言って、それで夜にこういうマンガを読む。この振り幅が、なんかもう、生きてる感じがする。
ただまあ、どれだけ主人公がハーレムを築こうが、スキルをコピーしまくろうが、私のスマホの画面を閉じれば現実は変わらない。明日も会社に行くし、タナカ課長は「前にも言ったよね?」って言うし、私のスキル欄には【Excel中級】と【電話応対】しか書かれてない。でもいいんだ。この数時間の爽快感があれば、あと一日くらいは戦える。たぶん。
見どころ④:「やり直せるスキル」が社畜の心に刺さりすぎる
「起点となるポイントまで何度でも時を遡る」。このスキルの説明を読んだとき、私は本気で泣きそうになった。だってさ、社会人やってたら「あの瞬間に戻りたい」って思うこと、週に5回くらいない? 先週の会議で的外れな発言した瞬間とか、ミカ先輩に「それ、もういいから」って言われた瞬間とか。全部巻き戻してやり直したい。影山崇がうらやましすぎて、感情がバグる。
それに「攻略するとスキルがコピーできる」っていうのも、よく考えたら仕事に通じるものがある。職場でも「あの人のスキル、コピーさせてくんないかな」って思うことあるでしょ。ユナちゃんの天性のコミュ力とか、ミカ先輩の鬼のようなスケジュール管理能力とか。私にコピーできるのは、せいぜいExcelのセルくらいだけど。
でもこのマンガを読んでると、「まあ、やり直しはできないけど、明日また新しい手を打てばいいか」って、ちょっとだけ思える。ちょっとだけね。本当にちょっとだけ。月曜の朝にはたぶん忘れてる。
ユウの本音まとめ
正直に言う。このマンガ、タイトルを見たときは「いやいや、さすがに私が読むジャンルじゃないでしょ」と思った。R18だし、ハーレムだし、30代独身OLの私がターゲット層なわけがない。でも読み始めたら、設定の面白さとテンポの良さに引きずり込まれた。ギャルゲー的なスキルシステム、時間遡行、スキルコピー。この三つが絡み合う構造が単純に面白いんだよね。ハーレムっていう表面の派手さの奥に、ちゃんとゲーム的な戦略性がある。……たぶんある。あらすじを読む限りでは。
このマンガは誰かに「最近何読んでる?」って聞かれたときに絶対に答えられない類のやつだけど、だからこそ深夜の一人時間に読むのが最高に楽しい。明日もたぶん疲れて帰ってくるし、タナカ課長は相変わらずだし、給料は大して上がらない。でも、ベッドに潜り込んでスマホを開けば、影山崇が大義名分を振りかざしてヒロインを攻略してくれている。その爽快感が、この疲れ切った夜にはちょうどいい。人に言えない漫画こそ、人生のセーブポイントだったりするのかもしれない。

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