有給取った平日の昼過ぎ。布団から一歩も出てない。洗い物もしてないし、洗濯機も回してない。でも今日は有給なので許される。というか許す。私が私を許す。カーテンの隙間から入ってくる日差しがやたら眩しくて、世間の人たちが働いてるんだなって思うと、ちょっとだけ申し訳なさと、圧倒的な優越感が同時に押し寄せてくる。こういう日は何をするかって、決まってる。スマホでマンガを読むんだよ。
電子書籍アプリのおすすめ欄をスクロールしてたら、やたら長いタイトルが目に飛び込んできた。『追放された転生王子、「自動製作」スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう』。長い。長いけど、もう全部説明してくれてるからありがたい。「楽々領地開拓スローライフ」って副題まで添えてあって、もうね、このタイトルだけで「あ、私に効くやつだ」ってわかる。追放、チートスキル、スローライフ。三拍子揃ってるじゃん。
布団の中でスマホの画面を顔に落としそうになりながら読み始めたんだけど、これがまずかった。気づいたら外暗くなってた。せっかくの有給、ずっと布団の中でマンガ読んで終わった。でも後悔はしてない。むしろ最高の有給の使い方だったと胸を張りたい。だって、私の代わりにテオドルフが不毛の地を開拓してくれてたんだもの。
今日のユウのため息 ── 理不尽なクレーム対応 ──

…まあ、愚痴はこのへんにして。今日の本題いくわ。
作品情報 ── 追放された転生王子、『自動製作』スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう〜最強クラフトスキルで始める、楽々領地開拓スローライフ〜

| 作品名 | 追放された転生王子、『自動製作』スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう〜最強クラフトスキルで始める、楽々領地開拓スローライフ〜 |
|---|---|
| 作者 | 熊乃げん骨, ダイチ, 転 |
| シリーズ | 追放された転生王子、『自動製作』スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう〜最強クラフトスキルで始める、楽々領地開拓スローライフ〜 |
| ジャンル | 異世界系, ファンタジー |
要するにこういう話。主人公のテオドルフは第三王子なんだけど、女神からギフトを貰えなかったっていう理由で「死の大地」っていう、名前からしてもう終わってる場所に追放される。作物も育たない、瘴気まみれの不毛の地。普通に考えたら死刑宣告みたいなもんだよね。
でもテオドルフ、実は転生者で、転生時に女神から『自動製作(オートクラフト)』っていうチートスキルをこっそり貰ってた。ギフトは貰えなかったけど転生ボーナスはあったっていう、この辺の設定がうまいなって思う。で、美人メイドのレイラと一緒に、死の大地をどんどん開拓して最強の領地にしていくっていう話。
一行でまとめると、「追放された王子が、実は持ってたチートスキルで不毛の地をのんびり楽園に変えていく」マンガ。追放されたのに全然悲壮感がなくて、むしろ追放してくれてありがとうって言いたくなるタイプの、あのジャンル。好き。
見どころ①:「自動製作」とかいう、仕事で一番欲しいスキル
『自動製作(オートクラフト)』。このスキル名を見た瞬間、私の心臓がギュッとなった。自動で製作してくれるの? 自動で? 製作を? 私が毎日やってるExcelの集計業務、あれも自動でやってくれませんかね。テオドルフは領地開拓に使ってるけど、私だったら確実に月末の請求書処理に使う。夢がないとかじゃなくて、切実なの。
あらすじを読む限り、死の大地って本当に何もない場所らしい。作物も育たない、瘴気にまみれてる。普通だったら絶望する状況なのに、チートスキルがあるおかげでどんどん開拓できちゃう。この「何もない場所をゼロから作り上げていく」っていう展開、たまらなく好きなんだよね。ゲームでいうところのクラフト系、建築系の楽しさ。マインクラフト的な。何もないところに家が建って、畑ができて、人が集まってきて……この成長過程を眺めるのが最高に気持ちいい。
しかもタイトルに「爆速で開拓」って書いてあるのがいい。じっくりコツコツもいいけど、チートスキルで爆速っていうのが、この手のジャンルの醍醐味だと思う。現実じゃ何をするにも時間がかかるし、書類一枚通すのに三人のハンコがいるし、備品発注するのにも稟議書がいる。でもこの世界じゃスキル一発で解決。テオドルフの領地開拓を見てると、仕事のストレスがスーッと溶けていく気がする。気がするだけかもしれないけど。
それと、「死の大地」って名前がいいよね。追放先としてはこれ以上ないくらいひどい場所なのに、そこが最強の村になるっていうギャップ。追放した側が後で「しまった」って思うやつでしょこれ。この手の展開、何回読んでも飽きない自分がちょっと怖い。
見どころ②:テオドルフとレイラ、この主従が尊い
テオドルフ、第三王子っていう立場なのに追放されてるわけで。王族なのに不遇、でも腐らない。この手の主人公って、追放されても全然凹まないタイプが多いんだけど、あらすじを読む限りテオドルフもそうっぽい。転生者だからかな、前世の記憶があるから精神的に強いっていうか。私なんか部長に「この資料、やり直し」って言われただけで三日間引きずるのに。テオドルフのメンタル、ちょっと分けてほしい。
で、美人メイドのレイラ。追放された主人についてきてくれるメイドさん。これ、もうその時点で最高の忠誠心じゃん。死の大地だよ? 普通逃げるよ? 「お供します」って一緒に来てくれるメイドさんがいるっていうだけで、テオドルフは十分勝ち組だと思う。私なんか風邪で休んだ日に仕事のフォローしてくれる人いなくて、復帰したらデスクに付箋の山ができてたことあるからね。レイラみたいな存在、現実にも欲しい。切実に。
主従で一緒に領地を作り上げていくって、この関係性が好きなんだよね。上司と部下じゃなくて、主人とメイドなんだけど、一緒に何もない場所で協力して生活していくって、なんかこう……チームとして理想的な姿を見てる気分になる。うちの職場のタナカ課長なんか、部下に仕事振るだけ振って自分は会議室で居眠りしてるのに。テオドルフはたぶん自分でもスキル使ってバリバリ働いてるんだよ。見習ってほしい。マジで。
追放した側の王家の人たちも、この手のジャンルだと後で悔しがるタイプのキャラがいるはずで、そこも楽しみ。あらすじの「貴様を死の大地の領主に任命する!!」って台詞、いかにも後で「やらかした」ってなるやつ。ざまぁの予感しかしない。
見どころ③:「楽々開拓」という名のストレスフリー天国
この作品、タイトルに「スローライフ」って入ってるのがポイントだと思う。追放されて、不毛の地で、チートスキルで開拓して……って書くとバトルものっぽく聞こえるけど、本質はスローライフなんだよね。「楽々領地開拓」って、この「楽々」が大事。苦労して泥臭く開拓するんじゃなくて、チートスキルで楽々やるの。この「楽々」感が、疲れた社会人の脳みそにダイレクトに効く。
私の現実はどうかっていうと、楽々なことなんか一つもない。毎朝のメール確認、会議の議事録、タナカ課長の気まぐれな指示変更、月末の経費精算。全部手作業。全部自分の手でやらなきゃいけない。「自動製作」スキルがあったら、少なくとも議事録は自動で作ってほしい。テオドルフが死の大地で家を建てたり畑を作ったりしてる横で、私はExcelのセルに数字を打ち込んでいる。この差、なに?
でもね、だからこそこういうマンガが必要なの。現実が楽じゃないから、フィクションの中の「楽々」に癒される。テオドルフが美人メイドと一緒にのんびり領地を発展させてるのを読んでると、自分もその村に住みたくなってくる。瘴気? テオドルフがなんとかしてくれるでしょ。私は村の端っこで静かに暮らしたい。事務仕事くらいなら手伝うから。……いや、異世界まで行って事務仕事はやりたくないな。まあ結局、読み終わったら布団の中の自分に戻るんだけどさ。明日はまた出勤だし。
見どころ④:追放先が「死の大地」でも、今の職場よりマシ説
テオドルフの追放先、「死の大地」。作物も育たない不毛の地。瘴気まみれ。文字だけ見るとめちゃくちゃひどい場所なんだけど、ふと考えてしまった。月曜の朝の満員電車と、どっちがつらい? 答えは出ない。だってテオドルフにはチートスキルがあるし、美人メイドもいる。私の通勤電車には他人の肘と、湿気と、無言の殺気しかない。
この作品を読んでると、「追放=悪いこと」とは限らないよなって思えてくる。嫌な場所から離れて、自分のスキルを活かして、気の合う仲間と一緒に新しい場所を作る。これって要するに転職じゃん。しかも独立起業に近い。チートスキルっていう圧倒的な武器を持った状態での。私もなんかチートスキル覚醒しないかな。「自動Excel」スキルとか。「自動議事録作成」スキルとか。地味だな。地味だけど需要はある。
ミカ先輩にこの作品を薦めたら「追放されて嬉しいとか、転職活動成功した人みたいだね」って言われそう。確かに。追放してくれた王家に感謝する日が来るっていう構図、前の会社の上司にパワハラされたけど結果的に転職できてよかったっていう話と構造が一緒だわ。異世界マンガ、意外と現実に通じるものがある。
ユウの本音まとめ
このマンガ、有給の日に読んで大正解だった。追放、チートスキル、領地開拓、スローライフ、美人メイド。好きな要素がこれでもかと詰まってて、読んでる間ずっと脳が「きもちいい……」って言ってた。特に「自動製作」っていうスキルの響きが好き。自動で作ってくれるなんて、この世で一番美しい言葉だと思う。毎日手作業でヒィヒィ言ってる身としては、泣けてくるくらい羨ましい。
テオドルフが死の大地を開拓していく過程は、きっと読んでて楽しいやつだ。ゼロから何かを作るのって、見てるだけでワクワクする。しかもそこに苦労がほとんどなくて、チートスキルでサクサク進む。この気持ちよさ、疲れた夜に読むには最高すぎる。続きが出たら、また有給取って布団の中で読みたい。いや、有給もったいないから深夜に読むか。どっちにしろ読む。
現実は相変わらずチートスキルなんかないし、明日もタナカ課長の顔を見なきゃいけないし、死の大地じゃなくてオフィスの椅子に座ってるだけなのに瘴気を感じる日もある。でも、こういうマンガがスマホの中にあるって思うだけで、ちょっとだけ月曜が怖くなくなる。ちょっとだけね。
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