友達から男を奪って托卵まで完遂した勝ち組女の足元が崩れ落ちる復讐劇。人生の不公平さにイラついてる夜に、他人の地獄を肴に飲みたい人向け。
孤独死の文字が頭をよぎる深夜の虚無感

ポストに入ってた保険の案内、緊急連絡先の欄を見て手が止まった。ここ、誰の名前を書けばいいわけ。親はいつまでも生きてないし、唯一の元カレはもうどこの誰かもわかんない。部屋の中を見渡しても、積み上がったマンガと空の缶チューハイがあるだけで、もし私が今ここで倒れても、異臭がするまで誰も気づかないんだろうな。
ネットで「おひとり様の老後」なんて記事をうっかり開いたせいで、心臓の奥が冷え切る感じ。自分が死んだ後、この毛玉だらけのタオルケットや使い古した100均の食器を誰が片付けるのか想像すると、吐き気がする。将来の不安をストレートのアルコールで流し込んでも、胃が重くなるだけで不安は一ミリも消えてくれない。
こんなクソみたいな現実の不安から逃げるには、自分よりもっとエグい地獄に落ちそうな奴の人生を覗き見して、一瞬だけ「私はまだマシだ」って思い込むしかないんだよね。だから今日も、画面の中のドロドロした他人の人生を指でスクロールする。
今日のデトックス用マンガ
| 作品タイトル | 托卵妻は笑う |
|---|---|
| 作者 | ヨシダ有希 |
| 出版社 | スマートゲート |
略奪と托卵で手に入れた完璧な人生
主人公の萌香は、地主の息子を友達から奪い取って、新築一戸建てと子供まで手に入れた「自称・成功者」。でもその子供、実は旦那の子じゃないっていうね。要領の悪い友達を「小さい女」って見下して、自分の方が上手くやれるって豪語するあたり、性格の歪み方が芸術的すぎて逆に感心する。
完璧な人生設計(笑)で幸せそうに笑ってるけど、不倫も托卵も全部隠して優雅に過ごしてる姿は、見てるだけで虫唾が走る。旦那の疑いの余地を微塵も残さないように立ち回る萌香だけど、そんな化けの皮が剥がれ始める瞬間が一番のエンタメなんだよね。足元から崩れ去る日常を前に、彼女がどんな顔をするのか楽しみで仕方ない。
他人の積み上げた嘘が崩れる瞬間は最高の蜜の味
まだ序盤しか読んでないけど、萌香の「私の方が上手くやれる」っていう傲慢さが清々しいほどクズ。真面目に生きて、将来の不安に震えてる自分が馬鹿らしくなるけど、こういう女が奈落に落ちる予感があるからこそ読み続けられる。他人の人生を壊して奪った幸せなんて、砂の城みたいに脆いってことを思い知らせてほしい。
自分より悲惨な状況に追い込まれる「勝ち組」を見るのは、最高に性格の悪い娯楽。現実の理不尽さを、このドロドロの展開で上書きして、少しだけ「自分はまだマシ」って思い込みたい。完璧だと思ってた人生が崩壊していく様を覗き見するのは、安酒を飲むよりずっと酔える気がする。

このマンガはこんな人に刺さるはず
- 自分を「勝ち組」だと思っている女の転落が見たい
- 托卵や略奪というワードに嫌悪感と興味が混ざる
- 現実の将来不安を他人の修羅場で忘れたい
明日も生きるために他人の不幸を消費する
托卵なんてドラマの中の話だと思ってたけど、この漫画の生々しさは、どこか隣の家でも起きてそうな怖さがある。ドロドロに汚れた他人の人生を覗き見して、自分の空っぽな孤独を紛らわせる。これこそが、都内の事務職で擦り切れた私の唯一のデトックスなんだと思う。
スカッとしたいっていうより、他人の絶望を見て安心したい夜ってあるでしょ。そういう時にこの一冊は、毒だけど最高の特効薬になる気がする。萌香が最後にどんな地獄を見るのか、それを見届けるまでは、私もなんとかこの無機質な毎日をやり過ごせそう。
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