崖っぷちのアイドルが成功を掴むために禁断の選択をする物語。自分の現状に焦りを感じている人や、人間のどろりとした野心に触れたい人におすすめ。
このまま独りで朽ちていくのかという恐怖

ふとした瞬間に、このまま一生一人で、誰にも看取られずにアパートの片隅で干からびていくんじゃないかっていう恐怖に襲われることがある。今日の会話なんて、コンビニのレジで『袋いりません』って言った、たった一言だけ。私の声、あんなに低くて枯れてたっけ。
通帳の残高を見ても、老後の安心なんてどこにもないし、積み立ててる少額の投資信託だって、この物価高じゃ気休めにもならない。キラキラした同世代が『子供の教育費が〜』なんて悩んでるのを見ると、悩みの質の違いに吐き気がする。
私はただ、明日の仕事のプレッシャーと、未来への底知れない孤独に耐えてるだけ。このまま社会の歯車として摩耗して、誰にも気づかれずに消えるのがただただ恐ろしい。そんなクソみたいな現実の不安から逃げるには、もっと切実で、もっと毒の強い誰かの人生を覗き見するしかない。
今日のデトックス用マンガ
| 作品タイトル | 愛人契約 |
|---|---|
| 作者 | 杉友カヅヒロ |
| 出版社 | A-WAGON |
野心と焦りが女を狂わせる
主人公の茜は、アイドルユニット『チャムプラム』として活動してるけど、心の中は焦燥感でいっぱい。過去に別のユニットで失敗したことが、彼女のプライドをずっと削り続けてる。
『絶対に売れてやる』っていう執念だけが、彼女を動かしていると言ってもいいかもしれない。
そんな中、かつての相方が『禁断の接待』まがいのやり方で一気に売れ始めたという噂を耳にする。正攻法じゃ勝てない。でも、このまま終わるのは死ぬより嫌だ。
追い詰められた茜が選んだ道は、清純なアイドルという仮面の裏側で行われる、あまりにもリスクの高い契約だった。まだ序盤だけど、その決意の重さに息が詰まる。
どん底から這い上がる執念が痛い
正直、茜のやってることは危うすぎて見てられない。でも、そこまでしてでも『今の場所』から抜け出したいっていうエネルギーには、どこか羨ましささえ感じてしまう。
何にも執着できず、ただぼんやりと将来を不安がってる私に比べれば、毒を食らってでも前に進もうとする彼女は、ある意味で潔い。
成功のために何を捨てるのか。プライドか、それとも女としての矜持か。芸能界っていう特殊な世界の話だけど、『何かを得るために魂を売る』という葛藤は、多かれ少なかれ、私たち会社員も経験してることなんじゃないかな。
まだ少ししか読んでないけど、これから彼女がどんな報いを受けるのか、あるいはすべてを掴み取るのか、目が離せない。

このマンガはこんな人に刺さるはず
- 現状を打破したくて焦りを感じている人
- 芸能界のドロドロした裏側を覗き見したい人
- 他人の執念深さにゾクゾクしたい人
結局、毒を食らわなきゃ生きられない
深夜、ストゼロを飲みながらこういうマンガを読んでると、自分の将来への不安が少しだけ麻痺してくる気がする。茜の必死さに比べれば、私の孤独なんてまだマシな方かもしれないって、最悪な安堵感を得られるから。
現実で『頑張れば報われる』なんて綺麗事は信じられないけど、マンガの中の彼女がどうあがくのかは見届けたい。スカッとする物語ではないかもしれないけど、このヒリヒリした感触が、冷え切った私の心にはちょうどいい刺激になる。
明日もまた、死んだ魚の目をして満員電車に乗らなきゃいけない。でも、スマホを開けばこの泥沼が待ってる。そう思えば、少しだけ夜を越すのが楽になる気がする。気になった人は、この危うい世界をちょっと覗いてみてほしい。

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